SL-C3000にNamazuを導入

このページについて

• 日本語検索システムNamazu導入の覚書です。
• 忘れっぽい自分のためにかなり初歩的なものもメモしてあります。
• 参考になれば幸いです。ただし間違った記述がある可能性がありますので自己責任で利用なさるようお願い申し上げます。

目次

• 準備
• インストール
• インデックスの作成
• コンソールからの利用
• ブラウザからの利用
• 検索機能の拡張・他

準備

• コンソール
• ブラウザからNamazuを利用したい時はApacheが利用できる環境

あると便利なアプリケーション

• Tree!Explorer QT 利用するとファイルの移動、シンボリックリンクの作成、パーミッションの設定等が楽です。

インストール

• Walrus,Visit.さんの 「Linuxザウルスにnamazuインストール。」 を参考に A Way Outさんから 以下の取得、インストールします。
• パッケージ名
  • namazu_2.0.12-1_arm.ipk 。
  • perl_5.6.1-7_arm.ipk (本体メモリのみ)
  • libdirhandle-perl_5.6.1-8.2_arm.ipk (本体メモリのみ)
  • libfile-perl_5.6.1-8.2_arm.ipk (本体メモリのみ)
  • libtime-perl_5.6.1-8.2_arm.ipk (本体メモリのみ)
  • libfile-mmagic-perl_1.12-1_arm.ipk (本体メモリのみ)
  • nkf_2.0.1-20030109-1_arm.ipk
  • kakasi_2.3.4-1_arm.ipk
• 私の場合PerlはWalWikiを動かすためにインストールしてあったものを使用。 nkfも導入してあったのでそれ以外の6個のファイルをインストールしました。

インデックスの作成

• 検索の前提としてインデックスを作成する必要があります。コンソールから作業します。
• インデックスは現在自分がいるディレクトリに作られる(通常は"/home/zaurus")ので、フォルダを指定したい時はあらかじめ移動しておきます。
• 現在いるディレクトリの確認は
  bash-2.05$ pwd
• 移動は
  bash-2.05$ cd 移動したいフォルダ
  です。
• 以下のコマンドでインデックスを作成します。
  bash-2.05$ mknmz 検索したいフォルダ

コンソールからの利用

• コンソールからは
  bash-2.05$ namazu "検索したい単語"
  で検索が出来ます。

生じた障害

• kakasiが"/opt/QtPalmtop/share"に無いとのエラーが出たので "/usr/share/kakasi" のシンボリックリンクを "/opt/QtPalmtop/share"に張りました。
• 上記理由等でインデックス作成が途中で止まってしまうとNMZ.lock2というファイルが残ることがあります。
  bash-2.05$ rm NMZ.lock2
  でファイルを削除すれば問題ないようです。

Namazuをブラウザから利用

• MobileMemo さんの 「Namazuの設定」 を参考にNamazuを設定します。
• .namazurcファイルは私の場合"/home/www/htdocs/namazu/index"に置きました。深い理由はないんですけど。
• Apacheが起動している状態でNetFrontを立ち上げて"http://localhost/namazu/namazu.cgi"を開きます。 Namazuの検索が画面が表示されるので通常の検索の要領で使用できます。
• 検索結果のリンクをたどると"NOT FOUND"と出ました。 "/home/www/htdoc"内にインデックスを作成した元のファイルが無いことが原因のようです。"home/www/localhost"内に"/home"のシンボリックリンクを置くとファイルを開くことは出来ますが、外部と接続している時は"/home"以下が丸見えで危険な気がします。もっと上手い手もあるのかもしれませんが現状はネットも使わないのでこれで間に合わせています。

• 追記です。"/home/www/localhost"に"home"という名称のフォルダを新規作成。"home/www/localhost/home"に"zaurus"を作成。という風に目的のフォルダがある位置まで同名のフォルダを作り、最終的に目的のフォルダのシンボリックリンクを張ったところ問題なく表示できました。

検索機能の拡張

• マニュアルに書いてないNAMAZUさんの「機能を拡張する」を参考にインデックスを複数作成。より効率良く検索出来るようにしてみました。
• 私の環境を例に以下を記述します。参考までに。
• 普段よく利用するhtml書類は
  • 当サイトのミラー(誤字脱字確認用)
  • 気に入りの小説サイトを保存したもの
  • Zaurusの利用に参考になるページを保存したもの
  • その他読み物となるもの、気になる情報等
• 以上をそれぞれ
  • filebox
  • novels
  • zaurus
  • readings
• という名のフォルダで管理していました。 これをそのまま利用。 同名のフォルダを"/home/www/htdocs/namazu/index"以下に作成。 インデックスを作る時はそれぞれのフォルダへ移動した上で作業。
• ブラウザから検索対象を選択できるように"/home/www/htdocs/namazu/index"にある"NMZ.head.ja"をエディタで開き、 「検索対象」の前後を以下のように編集。

  <p>
  <strong>検索対象:</strong>
  <ul>
  <li><input type="checkbox" name="idxname" value="filebox" checked>filebox
  <li><input type="checkbox" name="idxname" value="novels">novels
  <li><input type="checkbox" name="idxname" value="zaurus">zaurus
  <li><input type="checkbox" name="idxname" value="readings">readings
  </ul>
  </p>
  

• これで下のスクリーンショットのようになります。チェックを入れたインデックスを検索することができます。 フォルダ名は適宜変更してください。
• 

その他便利な機能

• Namazu公式ページ内のNamazu User's Manualに便利なコマンドが載っています。

よく使うコマンド

• インデックス作成の際
  mknmz --html-split "フォルダ名"
  とすると<a name>ごとに区切ったより詳細な検索ができます。

使ってみた感想

• 良い点
  • 検索が速い。
  • ブラウザひとつで検索・閲覧が出来ること。他のアプリケーションを使わなくて良いのがありがたい。
• 悪い点
  • 大量のファイルを扱うとインデックス作成に時間がかかるのが難。
• 工夫した点
  • 入れ替える事とが多いファイルのフォルダと、滅多に変更がないファイルのフォルダは分けたほうがよい。そして入れ替えのあるフォルダだけインデックスを更新すると時間の短縮になる。